ミニ盆栽の育て方 ピラカンサ

実物類 ピラカンサ

ピラカンサ

 

樹種の特徴

ピラカンサは、バラ科の常緑低木で、トキワサンザシとタチバナモドキなどを含む属の総称です。初夏に白い小花がたくさん咲き、秋には赤い実がなります。ピラカンサとは、ラテン語で「火のトゲ」の意味で、赤い実と、枝が鋭いトゲをもっているからでしょう。

日頃の管理

日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。夏や冬の保護は必要ありません。十分に日に当てるようにしましょう。水やりは、日中、表土が乾いたら与えるようにします。肥料を好みますので、4月〜10月ごろまで月に1〜2度、開花期を除いて与えます。春の新梢にアブラムシが付くことがありますので、見つけしだい、駆除しましょう。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、3月中旬か9月下旬におこないます。根の生長が速いため、植え替え時に根の状態を観察しながら切り詰めても大丈夫です。4月〜5月に花が咲きます。柿色の実がなるタチバナモドキは6月ごろに新梢が伸びてきますが、ここで新梢を切り戻すと花を見られなくなってしまいますので、タチバナモドキの剪定は春の植替え前にし、秋には樹姿を整える程度に抑えます。赤い実がなるトキワサンザシは、新梢を切り詰めても二番芽に花芽がつきますので、徒長枝を切り詰めるようにしましょう。9月〜10月ごろに花芽が形成され、10月ごろから実を観賞できます。樹形は模様木や斜幹、懸崖や文人木など、素材を生かして作ります。