ミニ盆栽の育て方 ヒメリンゴ 姫林檎

実物類 ヒメリンゴ 姫林檎

ヒメリンゴ

 

樹種の特徴

ヒメリンゴは、バラ科の落葉低木で、春には淡紅色から白色に変わる花を咲かせ、秋には実がつきます。自家不親和性(同一品種の花粉では受精が行われない)のため、開花時には他のヒメリンゴかカイドウなどの花粉をつけるようにします。

日頃の管理

春から秋の間は、日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。夏は風がよく通る涼しい場所に置き、冬は霜が当たらない軒下で寒さから保護します。水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。とくに、つぼみができてから結実までの間、水切れしないように注意しましょう。肥料は6月〜10月ごろまで月に一回与えるようにします。病害虫は新梢にアブラムシが付いたり、幹や枝にカイガラムシが付くことがありますので、見つけしだい駆除します。

樹形づくりのポイント

植え替えは2年に一度、10月頃か3月頃におこないます。実を観賞する場合は10月にしましょう。ヒメリンゴは、今年形成されている花芽が越冬し、そのまま花となって実になる樹種だからです。ただし、10月に植え替えができなくても、つぼみが動き出した頃に植え替えし、しっかりと管理すれば実はなります。植え替えの際、鉢底を回っている長い根は切り詰めるようにします。4月ごろから花が咲きますので、実を観賞する場合は他のヒメリンゴやカイドウなどと交配させます。6月ごろに花芽が短枝の頂部に形成されるため、元を2〜3芽程残して切り詰めます。花弁が散るころになると、結実したかどうかが気になります。軸が赤いものは結実に失敗し、緑色のものは成功です。7月ごろには青い実が大きくなり、10月には赤く色づきます。ヒメリンゴは実のついた可愛らしい姿が人気です。あまり樹形にこだわらず、実なりを楽しみましょう。