実物類 マユミ 真弓
樹種の特徴
マユミは、ニシキギ科の落葉低木で、全国の山野に自生します。弾力性に富む樹の性質から、弓を作るのに使われたのが名前の由来だとされています。初夏には淡緑色の花を咲かせ、秋には淡紅色の実を付け、秋の風情を楽しめます。
日頃の管理
一年を通して、日当たりが良く、風通しのよい場所に置きますが、真夏の強い日差しで葉焼けを起こしますので、半日陰に移動します。水やりは、表土が乾きかけた頃にたっぷりと与えます。肥料は4月〜9月ごろまで毎月1回与えます。春の新梢にアブラムシが寄生しますので、見つけしだい駆除しましょう。
樹形づくりのポイント
植え替えは1〜2年に一度、3月中旬におこないます。芽吹きが早いのですが、寒い中で植え替えると樹が傷むので注意しましょう。植え替え時に徒長枝を切り詰めます。4月〜5月になると花が咲きます。マユミは雌雄異株ですので、雌木だけではなく、雄木も必要です。雌花はメシベが特に長く、雄花はオシベが長いのが特徴です。実をつけるためには、雄花をピンセットでつまんできて交配させます。6月〜7月ごろには結実し、秋には熟してきます。やがて四裂して赤い種子が飛び出してきます。マユミは思うように樹形を仕立てるのが難しい樹種です。素材を生かして懸崖や斜幹などに育てましょう。