ミニ盆栽の育て方 ウメモドキ 梅擬

実物類 ウメモドキ 梅擬

ウメモドキ

樹種の特徴

ウメモドキは、モチノキ科の落葉低木で、葉の形がウメに似ていることからそう呼ばれるようになったといわれています。晩秋から冬にかけて赤い実を付け、初夏に淡い紫色の花をつけます。

日頃の管理

春と秋には日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。夏には半日陰に置き、冬には寒さから保護をします。水はたっぷりと与えますが、冬場は乾かしぎみにしないと枯れてしまうことがあります。肥料は5月ごろに1度、7月〜9月ごろに月1回ずつ与えます。カイガラムシを見つけたらそのつど駆除しますが、冬に石灰硫黄合剤を散布すれば予防になります。ウメモドキの実は鳥に好まれますので、実がなったら鳥よけネットを張るか、日当たりの良い室内に移すようにしましょう。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一回、3月ごろにおこないます。根の発達が盛んなため、根をしっかりと整理しましょう。5月ごろ、葉が5〜6枚になったら先端を芽摘みします。6月になったら花が咲きますが、秋に実をつけるためには雄木も必要です。雄花をピンセットでつまんできて交配させます。その後、完全に実がとまる9月中頃を過ぎるまで、剪定は控えます。剪定は、徒長する枝を切り詰めて樹形を整えます。立ち上がりの曲を生かした模様木や斜幹、素材を生かした文人木や株立ちなどの樹形作りに向いています。