ミニ盆栽の育て方 イボタ 水蝋

実物類 イボタ 水蝋

イボタ

樹種の特徴

イボタは、モクセイ科の落葉低木で、日本全国の山野に自生しています。初夏には白く芳香のある筒の形をした小花が咲き、秋には黒紫色の実がなります。枝がよく分岐するので初心者にも作りやすく、四季を通して見どころが多い樹種です。

日頃の管理

日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。12月に入ったら、寒さからの保護が必要です。水やりは細根がたくさん出るのでたっぷりと与えます。土の表面が乾いたら与えましょう。肥料は4月〜10月ごろまで毎月1回与えますが、与えすぎには注意しましょう。春の新芽にアブラムシがつくことがありますが、定期的に殺虫剤を与えることで予防できます。

樹形づくりのポイント

植え替えの最適期は3月の彼岸ごろです。根の発達が盛んなため、毎年植え替えたほうがよいでしょう。春から伸びてきた新梢が2〜3節でとまっていたらそのままにして、それ以上に伸び続ける枝は5〜6節ほど伸ばしてから2〜3節に切ります。開花期の5〜6月を過ぎても剪定を続けますが、秋口には切らずにそのまま伸ばします。10月〜11月には新梢の先に実がつきます。実が終わったら乱れた樹形を整えて剪定しましょう。針金かけは9月ごろにおこないます。斜幹や寄せ植えなど、素材を生かした樹形作りをします。