ミニ盆栽の育て方 クチナシ 梔

実物類 クチナシ 梔

クチナシ

 

樹種の特徴

クチナシは、アカネ科の落葉低木で、静岡県以南の海岸近くの山地に自生しています。白色の芳香がある花は6月〜7月ごろに咲き、晩秋に黄赤色の実が熟します。実は染料屋薬用などに使われますが、熟しても口が裂けないことが名前の由来です。

日頃の管理

日当たりがよく、風通しのよい場所に置きますが、冬は寒さからの保護をします。水やりは表土が乾いたら与える程度にし、肥料も少なめに与えます。すす病のほか、カイガラムシ、オオスカシバの幼虫が葉を食べることがありますので、見つけしだい消毒し、駆除しましょう。

樹形づくりのポイント

植え替えは2〜3年に一回、新芽が動く4月に入ってからおこないます。花芽は7月〜9月ごろ、新梢の頂部に作られます。花が終わる頃には、花芽がつぼみとしてわかるほどに育ちます。早めに剪定すれば、二番芽でも花芽が作られますので、樹形を整える場合は早めに切り込みますが、枝を切り込む場合、葉を二枚以上残して切り詰めるようにします。針金をかける場合、6月〜7月ごろににおこない、11月ごろにははずすようにします。曲のある幹や枝を生かして、個性的な樹形を作ってみましょう。