ミニ盆栽の育て方 カリン 花梨

実物類 カリン 花梨

カリン

 

樹種の特徴

カリンは、バラ科の落葉高木で、中国が原産です。春には短い枝に淡い紅色の花をつけ、秋には黄色くて大きな実をつけます。実生から育てると、実をつけさせるのに二十年ほどの年月を要するため、接ぎ木苗を入手したほうがよいでしょう。

日頃の管理

一年を通して日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。春から秋にかけてはまめに水を与え、冬場は表土が乾かない程度に水を与えましょう。肥料は置き肥と水肥を併用し、結実したら施肥を休み、十分に水を与えます。実が親指大になったら、リン酸とカリをとくに多く与えます。新梢にアブラムシが寄生しますので、見つけしだい駆除しましょう。鉢に石灰硫黄合剤を散布しておくと、病害虫の予防になります。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一回、2月〜3月ごろか、9月の彼岸頃におこないます。カリンは根張が良いため、植え替え時に不要な根を切り詰めましょう。4月〜5月ごろに花が咲きますので、それまでに春から伸びた新芽を摘み、花を待ちましょう。花が終わったら、徒長枝を剪定して樹形を整えます。実を楽しみたいのなら、開花期に他のカリンとの交配が必要です。結実したら次第に大きくなり、10月ごろには色づいてきます。立ち木や模様木、斜幹や株立ちなどの樹形が可能です。