ミニ盆栽の育て方 ウメ 梅

花物類 ウメ 梅

ウメ

樹種の特徴

ウメは、バラ科の落葉高木で、中国が原産です。早春から花が咲き、芳香を放ち、凛とした幹肌をもち、変化に富んだ樹形が可能であるなど、ウメにはたくさんの魅力があります。古くから、サクラとともに人気が高く、品種も花色も豊富です。

日頃の管理

春や秋は、日当たりがよく、風通しのよい場所に置きますが、冬には寒さからの保護が必要です。夏場は水切れに注意し、冬場を除いてたっぷりと水を与えましょう。肥料が少ないと花数が少なくなりますので、4月〜10月ごろまで月に一度定期的に与えるようにします。新芽の伸び始めにアブラムシがつくことがありますが、ウメは薬剤に弱いため、注意書きにしたがって殺虫剤を散布しましょう。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、花後の3月ごろか、落葉後の11月ごろにおこないます。基本の用土に腐葉土を混ぜたものを使うとよいでしょう。春、新芽が伸び出したら、葉を4〜5枚残して芽を摘みます。葉芽がない場合、枝の先端の葉芽までたどって剪定します。6月になってもまだ伸び続ける枝があったら、枝の途中で折っておきます。7月ごろには葉の付け根に小さな芽が見えてきます。開花は1月下旬〜2月です。花が終わったら、枝元に近い葉芽を2〜3芽残すようにします。この花後の剪定がもっとも大切な作業です。ウメは模様木や斜幹、蟠幹や懸崖などが合います。また、幹元の曲を生かした樹形作りはもちろん、ジンやシャリを楽しむこともできます。