ミニ盆栽の育て方 モミジ 紅葉

雑木類 モミジ 紅葉

モミジ

樹種の特徴

モミジは、カエデ科の落葉高木の総称です。盆栽ではイロハモミジのように葉の切れ込みが多いものをモミジと呼んでいます。モミジといえば、秋の紅葉が魅力ですが、春の芽出し、夏の緑葉、冬の葉落ちした姿も見どころが多く、一年を通して鑑賞できます。

日頃の管理

水遣り・・・用土の表面が乾いたらあげる。目安は春・秋は1日1-2回、夏1日2回、冬2,3日に1回。

置き場所・・・日当たり・風通しの良い所。夏は半日陰が良い。冬は風、霜があたらない陽だまりが良い。室内での鑑賞期間の目安は、春から秋は2-3日、冬は1週間です。冷暖房の風が直接あたらないように気をつけてください。

春や秋は、日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。盛夏には葉焼けを起こすと秋の紅葉が楽しめなくなるために半日陰に置き、冬には枝を保護するために軒下や風当たりの強くない場所で越冬させます。鉢の表土が乾いたら、たっぷりと水を与え、夏の水切れには注意します。肥料は4月〜10月までのあいだ、少なめに月に1回程度与えます。春の新芽にアブラムシがつくことがあります。また、風通しが悪くなるとウドンコ病が発生しますのでご注意ください。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、3月〜4月ごろにおこないます。枝先を繊細に作りたい樹種のため、4月頃から芽摘みをこまめにおこないます。枝を増やしたい場合、6月ごろにすべての葉を葉刈りし、二番芽を出させると良いでしょう。モミジは、新芽が徒長しがちなので、落葉後の冬に徒長枝を切り詰めます。節間に短い細枝を残すようにすると、細かい枝が増えてきます。幹の曲を生かして、模様木や斜幹、株立ちなどの樹形作りをしますが、針金で曲づけしていくとモミジらしさがでます。針金かけは3月はじめ頃におこないます。