ミニ盆栽の育て方 サツキ 皐月

花物類 サツキ 皐月

サツキ

樹種の特徴

サツキは、ツツジ科の常緑低木で、何千品種もあるといわれています。生長が速く、6月ごろに綺麗な花を咲かせ、強健で樹形作りがしやすいため、ミニ盆栽としても人気があります。

日頃の管理

日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。冬には霜にあてないように保護します。水を好みますのでたっぷりと与えますが、開花期には花に水をかけないようにします。肥料は油カスを30倍に薄めた液肥を3月〜4月に2〜3回、5月〜6月は休んで、7月〜11月は月に1〜2回与えます。ただし、あまり早く与え過ぎると、花が咲かなくなってしまいますので注意が必要です。病害虫には強い方ですが、グンバイムシが葉裏につきやすいため、月に一度、定期的に消毒をします。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、花後の6月ごろか、芽出し前の3月におこないます。用土は鹿沼土を使い、鉢下の方は大粒、鉢上の方は小粒を使うようにします。根が密生するため長い根は切り詰め、細い根は残します。開花は5月中旬〜6月です。開花前の3月〜4月に剪定しても、胴吹き芽(枝の出ている幹や枝の付け根にあとから出てくる芽)を出させることができます。新芽の切り込みは花後におこないます。花芽が新芽の咲きに分化するため、花後すぐ、遅くとも6月中には選定して樹姿を整えます。太枝が折れやすいため、針金かけには注意が必要です。針金かけは9月〜10月ごろにおこないます。素材の持ち味を生かして、樹形を作るようにしましょう。