雑木類 ヒメシャラ 姫沙羅
樹種の特徴
ヒメシャラは、ツバキ科の落葉高木で、神奈川県伊南の山地に自生します。夏になると白い小花をつけますが、ミニ盆栽ではなかなか見られません。しかし、光沢のある赤い幹肌や紅葉など、四季折々に見どころの多い樹種です。
日頃の管理
春と秋は日当たりと、風通しのよい場所に置き、夏は半日陰、冬は保護をします。水を好む樹種ですので、たっぷりと水を与えましょう。カイガラムシがつくことがありますので、風通しを良くしておきます。肥料は油カスの薄い液肥少量を回数多く与えますが、8月ごろでやめるようにします。いつもでも肥料がきくと紅葉が美しくありません。
樹形づくりのポイント
植え替えは2年に一度、3月ごろにおこないます。新芽が伸びてきたら、2〜3芽残して指先で芽を摘みます。新芽は8月ごろまで伸びてきますので、こまめに摘み取るようにすると小枝が出来るようになります。6月ごろになったら、葉が密生しているところを葉刈りします。葉の根元を少し残してはさみで切りましょう。枝が上向き伸びていくため、上向きの枝を残しておくと、樹冠を中心に美しい二等辺三角形を描くことができます。寄せ植えなどに向く樹種ですので、浅めの鉢に奇数本の樹を植えるとよいでしょう。