ミニ盆栽の育て方 チリメンカズラ 縮緬葛

雑木類 チリメンカズラ 縮緬葛

チリメンカズラ

樹種の特徴

チリメンカズラは、キョウチクトウ科の常緑つる性で、テイカカズラの矮性種です。秋になると、小さな葉が前年葉の緑色と今年葉の紅色に混ざり合い、とても美しい姿となります。

日頃の管理

一日中、日が当たり、風通しのよい場所に置きます。真夏の保護は必要ありませんが、寒さに弱いため冬場は保護します。表土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。ただし、表土がぬれているのに水をやると、根腐れを起こすことがあります。肥料がなくても生長しますが、元気のよい枝やツルを保たせるために、4月〜10月まで毎月1度肥料を与えます。とくに病害虫におかされることはありませんが、春の初め、新梢にアブラムシがつくことがありますので、薬剤で駆除します。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、5月中旬ごろにおこないます。水はけのよい用土を使って根を伸ばしていくことで、太くて元気な根になります。幹を太くするためには、新芽を摘まないで5月ごろに前年枝を1〜2節残して斬りこむようにします。そして、翌年の5月までそのまま伸ばし、前年と同じように前年枝を1〜2節残して切り込みます。樹形が定まってきたら、樹形を見ながら5月の切り込みのあとに伸びた新芽を摘みます。針金をかける場合、6〜7月ごろが適期です。主な樹形は模様木や石付き、斜幹などです。