ミニ盆栽の育て方 トショウ 杜松

松柏類 トショウ 杜松

 

トショウ

樹種の特徴

トショウは、ヒノキ科の常緑高木で、本州以南の荒れ地に自生しています。強くて育てやすい樹種の1つで、鋭く細い葉はネズミを刺すほどだといういわれから、ネズやネズミサシとも呼ばれています。

日頃の管理

日当たりと風通しのよい場所に置きます。寒さに弱いため、冬の保護は忘れないようにします。水や肥料をたいへん好みますので、水やりは多めに、肥料は3月〜10月の間、月に一度与えます。病害虫には強いのですが、暑い日はアカダニがつくことがあります。みつけしだい、薬剤を散布しましょう。剪定は暖かくなってからはじめ、冬には作業をしません。

樹形づくりのポイント

植え替えは暖かくなった4月〜6月ごろが適期です。根がよく育ちますので、植え替えは1〜2年に一度、定期的におこなうようにします。5月頃から芽摘みをします。芽摘みをした枝から伸び出した二番芽は、少し残してはさみで切りましょう。針金かけは、春から秋の間におこないます。トショウは直幹や模様木、斜幹や懸崖など、さまざまな樹形が可能です。ジンやシャリ作りにも挑戦してみましょう。幹を切り込む作業は3月ごろにおこないますが、手入れは樹がやすんでいる冬にします。