ミニ盆栽の育て方 カエデ 楓

雑木類 カエデ 楓

カエデ

樹種の特徴

カエデは、カエデ科の落葉高木です。多くの種類がありますが、盆栽でいうカエデは、主に先が3つに分かれているトウカエデを指します。とくに紅葉時期のカエデは美しく、四季を通して楽しめる樹種です。

日頃の管理

日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。秋の紅葉を楽しみたい場合は、夏の強い日差しを避けるようにしましょう。寒さには比較的弱いので、保護が必要です。水は多めに与え、切らさないようにします。肥料は4月〜10月の間に、月に一度与えます。新芽が伸び出すとアブラムシがつくことがありますので、見つけしだい、薬剤で駆除します。冬の保護の前に石灰硫黄合剤を散布すれば、カイガラムシの予防にもなります。

樹形づくりのポイント

植え替えは2年に一度、3月下旬ごろおこないます。根を広げぎみに植えつけると、根張がよくなります。4月に入ったら、伸びた新芽を1〜2節残して芽摘みします。樹勢の強いところは一節、弱いところは二節残します。6月には葉が密生してきます。風通しや日当たりが悪くなるため、葉を刈り取ります。二番芽も芽摘みをします。芽摘みと葉刈りは1年で2度おこなうことになります。カエデは素材によって、単幹や双幹、懸崖や筏吹き、寄せ植えや石付きなど、さまざまな樹形が可能です。枝先を細やかにして、四季折々の姿を楽しみましょう。