和風テラリウムキット盆水の音で体や心を活性化

湧き水

人は年齢を重ねると耳がきこえにくくなります。これは、耳の老化から起こるもので、小さな音が聞こえなくなるばかりでなく、感じられる周波数の範囲も狭くなってしまうのです。特に高い音、つまり、周波数が高くなるほど聞こえにくくなることがわかっています。周波数が高いということは、1秒間に振動する波の数が多く、その揺れも速いということ。子供の頃には機敏に動けていたのに、年をとると動きがスローになりますよね。そんなイメージで、年をとると、低周波のように波の数が少なく、揺れもゆるやかなものはキャッチできるけれど、高周波のような波の揺れが速いものは、キャッチしずらくなるのです。

そしてもうひとつ、高周波の音をきこえにくくしているものがあります。それが現代人を取り巻く環境です。例えば、外では車の音や電車の音、家では冷蔵庫や換気扇の音など、現代人は、四六時中、低周波の音に囲まれて生きています。同時に、高周波成分の多い自然音には、ほとんど触れなくなっているため、それを聞き取る感覚が鈍くなっているのです。この現象は耳の鈍化と呼ばれています。耳の鈍化は、老化ではないため、30代や40代で始まることもあれば、早ければ10代ではじまることも。実際に、子供に実験をしてみたところ、年齢的には聞こえるはずの周波数の範囲なのに、聞き取れないというケースも多くあります。そういった子供ほど、家が交通量の多い道路に面していたり、線路の近くだったりと、低周波の環境にさらされている場合が多いのです。

水滴

最近の研究では、高周波や超高周波をたっぷり含んだ自然音には、人間の脳にエネルギーを与え、体や心を活性化する働きがあることが分かってきました。でも、人工音にさらされて耳が鈍化してしまうと、肝心の自然音を聞き取ることができません。そうなれば、脳にエネルギーが運ばれず、耳の鈍化どころか、耳の老化や結果的には体の老化にまで発展してしまうこともあるのです。

それでは、耳の鈍化を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。最良の解決策は、高周波をたっぷり含む自然音を浴びること。そもそも自然音に触れられない環境にいることが問題なので、その環境を作ることが何よりも大切なのです。とはいえ、週末に山や川など、自然豊かな場所に行くことが、なかなか出来ない人も多いはず。そんな人におすすめなのが、「盆水」の音色です。

しずく

盆水は、水がしたたるしくみを取り入れたものです。人が作ったものだから人工音じゃないの?と思われるかもしれませんが、人工音とは、近代文明が作り出した機械音のことで、実は、人工的につくられたものの中には、ヴァイオリンやピアノなどの楽器のように高周波をたくさん含むものもあるのです。盆水も同じで、自然音と同じ高周波が含まれています。盆水で、高周波たっぷりの自然音のエネルギーを取り入れましょう。