ミニ盆栽の育て方 ムラサキシキブ 紫式部

実物類 ムラサキシキブ 紫式部

紫式部(ムラサキシキブ)

樹種の特徴

ムラサキシキブは、クマツヅラ科の落葉低木で、全国の山野に自生します。夏には紫色の花を付け、初夏から冬にかけて紫色の花を付け、初秋から冬にかけて紫色の小さな実をつけるさまは、その名のように美しいものです。

日頃の管理

日陰でもよく育ちますが、日当たりが良く、風通しのよい場所に置いたほうが実つきもよくなります。ただし、夏場は葉焼けを防ぐために半日陰に移動します。冬は凍らない場所に保護します。鉢の表土が乾いたらたっぷりと水を与え、とくに夏の水切れには注意します。肥料は初夏と秋の2回与えます。秋が深まっても肥料を与えたままにしておくと、実が変色してしまいます。アブラムシやカイガラムシが寄生することがありますので、見つけしだい駆除します。

樹形づくりのポイント

植え替えは1〜2年に一度、2月〜3月の寒くない日におこないます。植え替え時に、枝の剪定もおこないます。一節を残して剪定すると、伸びた枝に花がつきます。開花は6月〜7月です。葉腋に5ミリほどの花をつけます。9月頃から実の観賞ができます。ムラサキシキブの樹形は株立ちや模様木、斜幹や半懸崖なども見られますが、枝が徒長しやすく枝の切り詰めが思うようにいかないので、素材を生かして野趣を楽しむのも一つの方法です。