松柏類 スギ 杉
樹種の特徴
スギは、スギ科の常緑高木で、本州以南の各地に広く自生しています。まっすぐに伸びる樹形で、生長も早く、比較的短い期間で完成木をみることができます。さまざまな樹形に作ることができるのも魅力の1つです。
日頃の管理
日当たりと風通しのよい場所に置きます。寒さに弱いため、冬の保護は忘れないようにします。水や肥料を好むため、多めに与えましょう。肥料は、3月〜10月のあいだ、月に一度与えます。スギの病気でもっとも注意したいのは赤枯れ病です。葉の付け根に褐色の班が出て、どんどんと広がっていきます。見つけしだい、薬剤を散布します。5月〜9月ごろまで毎月消毒をすれば予防にもなります。葉は真冬の霜にかかると赤く焼けてしまいますので、保護室に入れて予防します。
樹形づくりのポイント
植え替えは二年に一度おこないます。4月上旬ごろにおこないます。新芽が伸びてくる時期には、芽摘みをまめにします。伸びてきた芽を指でつまんでひねるように摘みます。その後伸びた新芽や二番芽は、10月ごろまで芽摘みを繰り返します。枝の剪定は5月ごろおこないます。まっすぐに伸びる樹の性格から、樹冠部の芽や枝が太り、下部が弱ってしまいますので、樹冠部は切りすかし、枝の下部は伸ばしてから切り詰めるようにします。針金かけは春、暖かくなってからおこないましょう。主な樹形は直幹や双幹、斜幹や株立などです。