松柏類 シンパク 真柏
樹種の特徴
シンパクは、ヒノキ科の常緑低木で、全国の高山などに自生しています。海岸沿いの崖などにも自生するため、荒々しい樹形になることが多い樹種です。屈曲した幹が特徴ですので、変化に富んだ素材を選ぶのもよいでしょう。
日頃の管理
日当たりがよく、風通しのよい場所に置きます。水は多めに与え、葉水も忘れずに与えます。病害虫には強いのですが、ハダニが発生することもあります。消毒は定期的に施します。肥料は3月〜11月まで毎月与えましょう。夏や冬の保護の必要はありません。
樹形づくりのポイント
植え替えは二年に一度おこないます。春と秋の彼岸ごろにおこないます。芽が出てくる3月〜9月ごろまで、枝先から飛び出た新芽を定期的に手で摘みます。葉数が多くなると枝が太ってきますが、葉が増えすぎたら葉をすかすことも必要です。針金かけは芽摘みが終わってからにします。シンパクは直幹や模様木には不向きで、曲を生かした樹形に仕上げるようにします。蟠幹や根連なり、懸崖や石付きなどにしあげてみましょう。ジンやシャリ作りは休眠期におこないます。術後はしっかりと保護するようにしましょう。